皆さんこんにちは。
あい駒形クリニック常勤医の高橋です。
先月、群馬大学研修医の吉田先生が1ヶ月間の地域医療研修を当院で行われました。
吉田先生は本当に真面目に、熱心に、研修に取り組んでくださり、我々指導する側も間違ったことを教えてはいけないと、色々と勉強し直す機会を頂くことが出来ました。
本日は、当院での研修の感想を寄稿してくださったので、ご紹介したいと思います。
吉田先生、1ヶ月間という短い間でしたが、ご苦労様でした!
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研修医の吉田と申します。
現在は群馬大学医学部附属病院に在籍し、上級医の指導の下で初期臨床研修を行っております。
今回、地域医療・訪問診療の研修としてあい駒形クリニック様に4週間にわたってお世話になりました。
その中で、大学病院のような大きな病院での診療とは異なる訪問診療について学ぶことができました。
大病院ではCTやMRIの大がかりな機器を使用した画像検査を行ったり、入院患者さんに1日に何回もの点滴による強力な治療を行ったりすることが、日常的に行われています。
一方で訪問診療では、行える検査や治療はどうしても限られてしまいます。
検査や治療に対する制約があるなかで、在宅での医療をどのように行っていくべきかといった問題への解答のヒントを今回の研修において得ることができたと思います。
ご自宅で過ごされる患者さんの生活をアシストするために、訪問診療チーム(医師・看護師・訪問診療アシスタント)だけでは行えないようなことであっても、地域の薬局、訪問看護、在宅医療機器サービスとも緊密に連携することで診療サービスを広げていくことができました。
例えば、ご高齢で持病もお持ちで外出も難しい方が肺炎になった場合でも、ご自宅にいながら診断をうけて、薬局から薬剤を届けていただき、訪問看護で抗菌薬の点滴を行っていただいて治療していくようなこともありました。
そういった在宅での治療を行うに当たっては、他職種の連携がどうしても必要であり、そのコミュニケーションを日ごろから行っていくことが、しっかりした在宅医療のベースとなっている、それを今回の研修で具体的に目の前で見せていただいたことは貴重な学びだったと思います。
私は今後、もうしばらく大学病院や他の急性期病院での研修を続ける予定です。
ですが、急性期病院に入院・通院中の患者さんでも、容態が安定して治療方針が決まった後は、慢性期の病状管理を地域のクリニックさんにお任せすることになります。
そのときに、外来通院が難しい患者さんであっても、訪問診療を活用することで、少しでもご自宅でご自分らしい生活を送っていただきたいです。
そういった患者さんのご自宅での生活も意識しながら、これからの研修を行っていきたいと思います。
最後に、中村院長や高橋先生をはじめクリニックの皆様には、大変良い雰囲気の中で研修させていただけましたことを改めてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
初期臨床研修医 吉田大祐