2023.12.13

あい駒形クリニックの訪問診療|あい駒形クリニックの全体像

皆さん、こんにちは。
Amazonのセールでついついポチってしまう、あい駒形クリニック常勤医の高橋秀行です。
今日は、あい駒形クリニックの一日についてご紹介したいと思います。

T-timeで始まるクリニックの朝

当クリニックの一日は、朝8時半から始まるThinking time(通称T-time)で始まります。
T-timeというと休憩時間のように聞こえますが、毎朝行われるとても重要な朝礼です。
はじめに、あい友会本部ならびに全拠点をWeb会議システムで接続した全体会議が行われます。
ここでは曜日によって、QUEDSカンファレンス(症例検討会)、各専門領域からの発表、理事長のスピーチ、職員の2分間スピーチ等が行われ、法人全体での情報共有の場となっています。
特にカンファレンスでは、各拠点から様々な有益な情報が共有され、法人全体の診療の質の向上に役立っています。

15分間のT-timeが終わると、各職種の申し送りが始まります。
医師の申し送りでは、前日夜間帯の症例や、当日訪問予定の中で検討が必要な症例について話し合っています。
職種毎の申し送りの後に、あい駒形クリニック全体の申し送りがあり、朝礼は終了となります。

訪問業務と内勤業務は訪問診療の両輪

朝礼が終わると1日の業務がスタートします。
クリニックの業務は、大きく分けて訪問業務と内勤業務に分かれます。
訪問診療というと訪問業務のイメージが強いですが、訪問業務と内勤業務は訪問診療の両輪です。
病院に行くと、総合受付付近でたくさんの事務職員がデスクワークをしている光景を目にしたことがあると思います。
訪問診療も一緒で、内勤職員が様々な業務を行ってくれているからこそ、訪問業務を円滑に運ぶことが出来ています。

訪問チームは3人1組が要

訪問チームは、医師・看護師・訪問診療アシスタントの3人で構成されます。
医師は、患者さんの診察と診療録作成、処方箋の発行を中心に、処置や病状説明、必要に応じて病院への紹介等も行います。
看護師は、バイタル測定や採血、注射等の診療補助業務に加え、薬局や訪問看護ステーション、施設等との連携業務、処置用物品の準備等、医学的な知識を要する業務を一手に引き受けています。
訪問診療アシスタントは、往診車の運転や管理、保険関連書類の確認やスキャン、モバイルプリンタの管理等、医療事務業務の中でも現地で必要とされる部分を担っています。
このように、3人1組というチームで行動することで、非常にフットワークの軽い訪問診療を実現することが出来ています。

訪問チームの業務

訪問チームは、午前・午後それぞれであらかじめ組まれた訪問ルートに従って患者さんの自宅や施設を回ってゆきます。
急な往診依頼が入った場合、各チームのルートを考慮したうえで最適なルート変更を臨機応変に行い対応しています。

診察を行った後に、処方箋を印刷してお渡しするのが通常の訪問の流れですが、必要に応じて採血等の検査や、褥瘡や胃瘻、気管カニューレ等の処置も行います。
患者さんの状態を適切に見極めたうえで、病院や専門的な各診療科への紹介を行うこともあります。
訪問看護ステーションと連携しながら点滴治療も行っています。
頻度は少ないですが、電気メスを持参してベッドサイドで小手術を行うこともあります。
このように、訪問診療という制約の中で様々な診療行為を行うために、上記の3人1組体制が非常に活きています。

内勤チームは縁の下の力持ち

内勤チームは、訪問診療の縁の下の力持ちです。
なかでも訪問部隊を直に後方支援するのが連携センターです。

連携センターは、訪問チームとの連携と他施設との連携、この双方を行っています。
訪問チームとの連携では、訪問ルートの作成や往診の割り振り等を行っており、各チームと密に連携しながら訪問診療を円滑に進める手助けをしています。

一方で、他施設との連携も連携センターの重要な役割です。
他院へ入院中の患者さんが退院する前に、病院の地域連携室と当院の連携センターが事前の調整を行ったり、訪問看護ステーションやケアマネージャー、患者さんが入居されている施設との連絡窓口となったり、当院における地域連携の要として機能しています。
このため、事務職員に加えて看護師職員も連携センターで活躍しています。

また、事務職員だけでなく、クリニックに待機しながら、訪問看護ステーションや入居施設から日々入ってくる患者さんの病状報告を確認し、必要に応じて訪問中の医師に判断を仰ぎながら対応する内勤看護師がいます。
当クリニックは700人近い患者さんに対し常勤医は2名と少ないため、全ての報告に医師が対応していては診療が立ち行きません。
医学的な知識に基づいて窓口として対応する内勤看護師は、患者さんと医師の橋渡しをしてくれる、医師にとってはとてもありがたい存在です。

こうして、訪問チームと内勤チームが協力しながら午前・午後の訪問業務を終え、17時半にクリニックの日勤業務が終了します。

当院は24時間365日対応のクリニックなので、17時半以降は自宅待機の医師・看護師が翌朝まで電話対応を行っています。

いかがでしたでしょうか。
このように、あい駒形クリニックの診療は日々たゆまなく続いています。
今後も、診療のあり方を随時見直しながら、より良い診療、より早く駆けつける診療を目指して、切磋琢磨してゆければと思います。

当院の訪問診療の解説シリーズ、今後も続けてゆきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました!

髙橋 秀行
この記事の執筆者
あい駒形クリニック 医師

髙橋 秀行 (たかはし ひでゆき)

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