皆さん、こんにちは。
稲庭うどんを初めて食べたらとても美味しかった、あい駒形クリニックの高橋秀行です。
2025年4月17日―19日に秋田市で開催された第5回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会総会・学術講演会に参加、発表してきましたので、ブログの場を借りてご報告させて頂きます。
日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会とは
本学会は耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の中で免疫・アレルギー・感染症に関するトピックを扱う学会で、2020年に日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会と日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会が統合して設立されました。
耳鼻科の領域、すなわち耳・鼻・のど・頸部には、非常に多岐にわたる免疫・アレルギー・感染症関連の疾患が存在します。
一つ一つ挙げればキリがありませんが、花粉症に代表されるアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、気道感染症、頭頸部癌など、耳鼻科診療において重要な様々な疾患を「免疫」という観点で紐解くのが本学会です。
このため、臨床医としての視点に加えて、免疫学・感染症学の研究者という視点を非常に大切にしており、基礎医学的な演題が多いのが本学会の大きな特徴です。
発表の後の質疑応答も非常に活発で、そこでの議論を通じて多くの示唆が得られるのも、本学会の特徴と言えます。
第5回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会総会・学術講演会の様子
本学会への参加は久しぶりでしたが、相変わらず基礎医学的な内容が多く活発な議論が行われており、非常に多くの刺激を受けることが出来ました。
内容は多岐にわたりますが、やはりアレルギー性鼻炎と副鼻腔炎、気道感染症、腫瘍免疫といったトピックが多く聞かれました。

個人的に非常に興味深かったのは、ワクチン接種後に誘導される抗原特異的抗体が、変異株にも一定の効果を示すメカニズムの解明と、どんな変異株にも対応出来るワクチンの開発を目指した基礎研究に関する招待講演でした。
COVID-19パンデミックを経て、ワクチンに対する国民の関心は大きく高まりましたが、ワクチンに対する誤解を煽るような情報が氾濫し、何を信じて良いのか分からないような状況であったのは、医療者であり免疫研究者でもある私としては非常に歯痒い思いでした。
確かにワクチンは万能ではなく、副反応のリスクは常にありますが、それによって得られる個人、そして社会のメリットは非常に大きなものです。
SARS-CoV-2ワクチン(新型コロナウイルスワクチン)の開発によって大きく進歩したワクチン医学が今後ますます発展し、人類があらゆる感染症を未然に予防出来る日が来ることを願っています。
発表演題「頭頸部癌におけるtissue-resident memory T cellのバイオマーカーとしての可能性」
今回私は「頭頸部癌におけるtissue-resident memory T cellのバイオマーカーとしての可能性」と題し、群馬大学の博士研究員として行った研究成果について発表を行いました。
癌研究というセッションだけあって、日本の耳鼻科医の中でも癌免疫研究に深く携わる医師が集まっており、多くの質問と示唆をもらうことが出来ました。
今回頂いたヒントを元にさらに研究を深化させ、論文にまとめるべく引き続き努力してゆきたいと思います。
秋田といえば「稲庭うどん」
さて、今回私は初めて秋田を訪問しました。
いつも出張メシはコンビニ弁当で済ませてしまう私ですが、秋田といえば稲庭うどん、ということで、食べに行って来ました!

うどんが食卓に根付いた群馬県で生まれ育ち、大学時代は香川県で毎日讃岐うどんを食べて過ごした私としては、稲庭うどんを厳しくジャッジするつもりで店を訪れたのですが、ツルツルに輝き、細くてもコシのある麺に、すっかり魅せられてしまいました(笑)。
なかなか頻繁に秋田を訪れることは出来ませんが、また是非食べに行きたいと思います。
次回のテーマは「未知を究める 道を極める」
来年の第6回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会総会・学術講演会は、群馬大学の主催でGメッセ群馬にて開催されます。
テーマは「未知を究める 道を極める」です。
これは私が以前に教室のホームページのキャッチコピーとして考えたものです。
研究者として未知を究め、臨床医として道を極める。基礎医学・臨床医学の双方を重視する本学会にぴったりのテーマということで、採用頂きました。
素晴らしい学会に出来るよう、私も微力ながら尽力出来ればと思っています。
今年も始まった学会活動。
参加・発表を通じて学んだことをスタッフへ共有し、日々の診療に活かしていけるよう、これからも努力してゆきたいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!




