2024.11.12

耳鼻科往診|耳垢のお話

皆さん、こんにちは。
先日100km走ったら急性腎不全になりました、あい駒形クリニックの高橋秀行です。
本日は、耳垢のお話です。

以前の耳鼻科往診一周年のブログでもご紹介した通り、耳垢は耳鼻科往診の中でもご依頼頂くことの多い症状です。
では、耳垢とはいったい何なのでしょうか?

耳垢とは

耳垢は、外耳道(耳の穴)や鼓膜を形作る皮膚から出るアカや分泌物、外から入った埃などが混ざり合って形成されます。
耳の穴には移送能といって、奥から手前に向かって耳垢などを排出する働きがあるため、特に掃除をしなくても自然に排出されるように出来ています。
このため、耳掃除の頻度は、多くても月1回、もっと頻度が少なくても問題ない場合がほとんどです。

しかしながら、このことはあまり知られておらず、頻繁に耳掃除してしまうことで耳の穴が慢性的に炎症を起こしてしまったり、稀にがん化してしまうこともあります。
耳の穴は皮下組織が薄く、皮膚と骨が直に接する、とてもデリケートな場所です。
基本的には触らず、耳掃除は控えめにして頂き、具合がおかしい場合は耳鼻科を受診して頂きたいと、多くの耳鼻科医は考えています。

耳垢は乾性耳垢、湿性耳垢の2タイプ

耳垢にはカサカサの乾性耳垢と、水あめのようにねっとりした湿性耳垢、2つのタイプがあり、これらの性質は遺伝すると言われています。
耳垢の性質は人種間で差があり、日本人は乾性耳垢の方が多く、逆に白色人種や黒色人種の方は9割以上の方が湿性耳垢のようです。
実際に耳鼻科診療をしていても、湿性耳垢の方は少ない印象で、逆に白人・黒人の方が来院された場合は、少なくとも私の経験では全員が湿性耳垢でした。
余談ですが、英語圏では耳垢のことをearwaxと呼びます。
確かに湿性耳垢はワックスのように見えるので、納得感があります。

湿性耳垢はねばつきがあるため、自然排出されにくい傾向があります。
このため耳垢で完全に耳の穴が塞がってしまうような方は、湿性耳垢が原因のことが多い印象です。
一方で乾性耳垢にも関わらず詰まってしまう場合は、耳掃除のしすぎで炎症を起こして耳の穴が腫れてしまったり、耳だれが出て固まってしまったケースなどが挙げられます。

耳鼻科往診で診察する耳垢の症例

では、当クリニックに耳鼻科往診の依頼を頂くのはどのようなケースなのでしょうか。
これまでに往診したケースでは、耳垢で耳の穴が完全に塞がってしまったり、外耳道真珠腫といって骨を壊しながら溜まってしまう症例を複数経験いたしました。
特に、カサカサした乾性耳垢にも関わらずごっそり溜まってしまった方を多く経験する印象です。
ご高齢の方の場合、皮膚の機能が低下してくるので、耳垢を排出する機能が低下してくるのかもしれません。
こうしたケースでは一度の往診では取り切れず、まずは薬で柔らかくしてから清掃する場合も多く経験します。
耳の穴が完全に詰まってしまうと聴こえにも影響しますので、診察してきれいに清掃すると喜んで頂けて、やり甲斐を感じています。

耳鼻科往診をご希望される方はぜひお気軽にご相談ください

耳鼻科往診を利用される患者さんの人数はまだ多くありませんが、患者さんのニーズに応えるべく、今後も耳鼻科往診の活動を継続してゆきたいと思います。
みみ・はな・のど・首の症状で専門医の診察をご希望される方は、是非お気軽に当クリニックまでご相談頂ければ幸いです。

耳鼻科往診の解説シリーズ、今後も続けてゆきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

髙橋 秀行
この記事の執筆者
あい駒形クリニック 副院長

髙橋 秀行 (たかはし ひでゆき)

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