2024.07.02

学会報告|第29回日本緩和医療学会学術大会

皆さん、こんにちは。
2024年6月14〜15日に神戸コンベンションセンターで開催された第29回日本緩和医療学会学術大会に参加してきましたので、ご報告させて頂きます。

日本緩和医療学会とは

日本緩和医療学会は、当時諸外国に遅れを取っていた我が国の緩和医療の推進を目指して、1996年に設立されました。
学会のホームページには「本学会は、がんやその他の治癒困難な病気の全過程において、人々のQOL の向上を目指し、緩和医療を発展させるための学際的かつ学術的研究を促進し、その実践と教育を通して社会に貢献することを目的とする。」とあります。
本学会には、緩和ケアに関係する医療・介護・福祉分野の多くの職種が会員として参加しています。
学術大会では、多くの職種による様々な角度からの発表やディスカッションが行われ、我が国における緩和医療の「今」を肌で感じることが出来る学会です。

第29回日本緩和医療学会学術大会の様子

さて、そんな緩和医療の最先端を感じるべく、飛行機で神戸に向かったのですが、飛行機を降りてまず感じたのは、暑い!でした(笑)
それもそのはず、学会期間中は連日真夏日だったため、灼熱のポートアイランドに日本各地より非常に多くの人々が集まり、学会の熱気はひとしおでした。

いざ学会が始まると、どのセッションも大変興味深く、あれもこれもと欲張りになる気持ちをおさえつつ、主に病診連携に関連するセッションを選びました。
そのなかでも、ある訪問診療クリニックの病診連携への取り組みに、とても感銘を受けました。
その理由は3つあります。

1つめは、クリニック内の地域連携支援室に医師、看護師、MSWの各職種が複数名いることです。
病院から在宅へ移行するにあたり、多職種連携はとても重要です。
看護師だけでなく多職種が地域連携業務に関わっているだけでなく、スタッフ数も充実していることに驚きました。

2つめは、地域連携支援室が退院前カンファレンスに参加し、病院での様子、自宅に戻るために必要な医療ケア・支援を事前に把握していることです。
それぞれの職種が患者さんやご家族、病院スタッフと顔を合わせて情報共有することで、在宅への移行がとてもスムーズに行われていると感じました。
当クリニックでも退院前カンファレンスへの参加を推進していますが、複数職種が参加出来ることは少なく、地域連携における当クリニックの課題であると再認識いたしました。

3つめは、地域連携支援室から訪問診療チームへの申し送りをしっかりしていることです。
日々の患者さんの状態変化は避けられないことですが、地域連携のスタッフが感じたことを紙面上だけではなく、訪問診療チームと直接共有することは、まさに切れ目のない医療の提供に繋がると思います。

当クリニックでも、患者数が増えてゆくなかで、病診連携の機会が日に日に増えています。
そうした状況の中で、地域連携業務の果たす役割もますます重要になってきていますので、地域連携センターの機能強化と拡充に向けて、看護部としても取り組んでゆきたいと思います。

さて、今回は当クリニックだけでなく、あい太田クリニック、あい熊谷クリニックからも参加者がいたため、あい友会緩和ケアチームが夜の三宮で一同に会し、食事会を行いました。
極上の三宮グルメに舌鼓を打ちながら、あい友会における今後の緩和ケアの在り方について、活発な議論が行われました。
緩和ケアを必要とする多くの方が、限られた日々を自宅で過ごしたいとご希望されます。
しかし、それまで病院で受けられていた医療や介護をご自宅で提供するのは、必ずしも簡単ではないことがあります。
在宅医療という限られたリソースの中で、あい友会が目指すべき緩和ケアの方向性は何なのか。
我々が解決すべき課題はまだまだ多くあります。
そういった課題を洗い出し、解決のための道筋を立ててゆくために、今後もチーム一丸となって取り組んでゆきたいと、決意を新たにした次第です。

あい駒形クリニックはよりよい緩和ケアの提供にむけて取り組んでゆきます

今回は残念ながらあい友会から発表はありませんでしたが、高橋医師が今回の学会に参加してだいぶ刺激を受けたらしく、来年は当院からも演題を出すと張り切っています。
私達看護部からも演題を出せるよう、日々の診療の中で感じた疑問(クリニカルクエスチョン)を丁寧に拾い上げて、研究へ繋げてゆきたいと思います。
もちろんその先にあるゴールは、よりよい緩和ケアの提供、そして患者さんのQOLの向上です。
患者さんが自分らしい生活を送るため、我々医療者が出来ることは何なのか、日々考えながらこれからも診療に携わってゆきたいと思います。

最後に、お休みの間に日々の診療を支えてくれたあい駒形クリニックの皆様には、この場を借りて改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

看護チーム
この記事の執筆者
あい駒形クリニック

看護チーム (かんごちーむ)

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