2026.04.01

令和8年度もよろしくお願いします|知恵とチームワークで乗り越える診療報酬改定

新たな年度が始まりました。当クリニックの訪問診療を支えてくださっている地域の皆さん、施設スタッフの方々、訪問看護師、調剤薬局、ケアマネのみなさん、昨年度は大変お世話になりました。

新年度も皆さんとの連携のもと、患者さんに必要な在宅医療を提供していけたらと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

今年は2年に1度の診療報酬改定の年であり、昨年度の末にその内容が公表されました。

「在宅医療の推進」という文字だけを見れば追い風のように映るかもしれませんが、その実態を紐解いていくと、現場にとってはなかなか厳しい逆風のようです。

実際に先日、訪問診療を行われている他の先生方とお会いする機会がありましたが、今回の改定が在宅医療を担う診療所にとって大きな打撃になるという危機感を共有されていました。

「知恵」と「チームワーク」で逆風を乗り越える

こうした厳しい環境下ではありますが、これまで通り必要な患者さんに必要な医療を届け続けるために、改めてクリニックとしての知恵を絞っていこうと思います。

その鍵となるのが、「働きやすさのための作業環境の調整」と「チームの連携」と考えています。

効率化といっても、単に手間を省くということではありません。スタッフ同士がより働きやすく、本来の役割に集中できる環境を整えることです。

訪問診療は、医師・看護師・事務の3人1組のチームで動いていますが、クリニックのバックオフィスでは多くのスタッフがその診療を支えてくれています。

・多職種との連携: チャットやMCS、電話を通じて、施設や訪問看護、薬局からの相談に即座に対応する
・事前の備え: 翌日の診療がスムーズに進むよう、必要な物品を漏れなく準備する
・新規の受入れ: 紹介を受けた患者さんの情報を整理し、万全の体制で初診に臨めるようにする
・ルートの最適化: 日々の予定組みに加え、急な往診にも柔軟に対応できるよう訪問ルートを調整する
・確実な事務: 複雑な保険請求を正確に行い、経営の基盤を支える

これら全ての役割が噛み合うことで、初めてあい駒形クリニックとして成立します。
スタッフ同士がお互いの役割を尊重し、思いやりを持って協力すること、それが結果として業務の効率化につながり、スムーズな対応に繋がると信じています。

客観的な評価を、次なる力に

もう一つ大切にしたいのは、自分たちの取り組みを「言語化・数値化」して客観的に評価することです。

普段、当たり前に行っている手順やその効果を改めて整理することは、クリニック全体の方針を一つにし、全員の力を同じ方向へ向けることにつながると考えます。

地域の中で在宅医療が充足することは、入院や外来診療との役割分担につながり、医療提供の効率化が推進され、結果として社会保障費の適正化に反映するでしょう。

そのためにも、在宅医療に求められる役割をしっかり担っていきたいと思います。

医療、介護事業の運営は、どうしても診療報酬や介護報酬制度に影響されてしまいます。

今回の在宅医療に対する逆風に対しても、皆さんとの連携によって地域として乗り越えていけたらと思います。

クリニックとしてもこれまで通り、一歩ずつ地道に実直に進んでいきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

中村 俊喜
この記事の執筆者
あい駒形クリニック 院長

中村 俊喜 (なかむら としき)

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