先月、基幹型臨床研修病院で開催された研修医説明会に参加してきました。
振り返ると、コロナ禍の時期は社会全体で在宅医療への関心が高まり、研修医の先生方の中にも在宅医療そのものに目を向けられている印象がありました。
実際に、ブログに寄稿いただいたように数名の先生が当クリニックで研修されています。
しかし、コロナ禍が明けてからは、以前のように臓器ごとの専門性を重視する志向が再び高まり、相対的に最初から在宅医療を希望される先生は少なくなっているように感じています。
先進的な医療や専門性を追求することは、医師のキャリアにおいて非常に素晴らしく、欠かせない学びです。
一方で、研修医の先生方はもちろん、指導医の先生方にもお伝えしたいのは、「専門領域で病気が治っても、ADL(日常生活動作)が改善しなければ、患者さんはなかなか自宅や施設へ帰ることができない」という現実です。
もちろん、急性期病院で多様な患者さんを受け入れる中で、同様のケースは多数あったと思われます。
ただ、実際の退院調整はソーシャルワーカーなど専門職の方を中心に対応することが多いのではないでしょうか。
今後、高齢化が進み慢性疾患を持つ患者さんが増える一方、少子化により退院後の介護資源は限られていきます。
そのため、病院での病気の治療と並行して「退院後にどのような環境やサポートがあれば、本当の日常生活に戻れるのか」という視点を持つことが、急性期病院の医師にも強く求められてくるのではと感じています。
さまざまな条件を整え、生活を支えるアプローチを同時に行うことこそが、患者さんに寄り添う医療なのではないでしょうか。
将来、どのような専門領域に進むとしても、若手のうちに「在宅医療の現場」や「地域での患者さんの暮らし」を知ることは、大きな財産になります。
・病院で治療したその先で、患者さんがどのように過ごされているのか
・病院と在宅を滞りなく行き来するためには、どのような連携が必要なのか
・在宅医療側として、病院に対しどのような協力をするとお互いに助かるか
こうした「在宅の視点」を持つ医師が増えることで、病院と在宅の切れ目のないスムーズな医療連携が実現します。
当クリニックも、先生方がそうした経験ができる研修施設として、受け入れ体制や協力のあり方をこれからも見直していきます。
研修医の先生方へ
専門分野を決める前の今だからこそ、ぜひ一度、あい駒形クリニックへ見学・研修に来てみませんか?
実際に在宅医療の現場で「患者さんの生活を支える医療」を体験することは、将来どのような専門医になっても必ず活きる貴重な経験になります。
地域医療の面白さややりがいを、ぜひ一緒に体感しましょう!
皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。
指導医の先生方・医療関係者の皆さんへ
患者さんが安心して住み慣れた地域へ戻れるよう、病院と地域をつなぐ架け橋として、お手伝いできることがありましたら、お気軽にお声がけください。
今後ともご指導・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。



